見学:ヒカリ展、遺伝子組換えカイコなど

ヒカリ展を見学しに、上野の科学博物館に行ってきました。

ヒカリ展、入り口

宇宙やオーロラなど物理学や光学の展示が続き、ようやく生物のゾーンへ。

参加した大きな目的のひとつが光るカイコ!
遺伝子導入が成功した個体は成虫になると目が光ってました。

光る遺伝子組換えカイコの繭
成虫GMカイコ

展示を見ていると横にいた女性が「あらー、気持ち悪いわねー」と一言。
繭がカラフルに光ることについてなのか、遺伝子組換えをした生き物に奇妙さを感じたのか。

私、L蔵の考え宜しく、
「オワンクラゲのように光る生き物だっているし、人間が変化させてる生き物もたくさんいるじゃないか。食べものでもないし。」

…と疑問抱きましたが、

「待てよ? 虫がさなぎにするために吐いた糸を衣類にしたり、羊や山羊、動物の毛を刈って服にしているとか、よくよく考えれば気味が悪くなくもないぞ。

じゃあなぜ我々はシルクを好み、ウールやカシミアのセーターを着ているのか??

私が出した答えは“便利”だから、ではないでしょうか。
生活を良くするために、懐疑的ながらも使いはじめた生き物由来の材料。それが認知され市民権を得て今日、私たちの生活にとけ込んでいるのです。

遺伝子組換えカイコの繊維も、これからより便利な方法が提案されることで、いつか私たちの家庭でも必須の物になっているかもしれません。

それにしても先ほどの女性、単純に虫が嫌いだという可能性も否めません。(L蔵 150107)

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――以下、他展示を見て↓↓↓――
一口に「ヒカリ」といっても幅広くこの展示では赤外線、可視光、紫外線のみならず、ラジオのような電波からX線、ガンマ線といったものまで幅広く解説されておりました。
他にも、生物の様々な色とその変化は、彼らの生理現象と深く関わっています。
樹木の紅葉は、低温によりクロロフィルという緑色色素が失われることで地色の黄色いカロテノイドが際立ったり、赤色のアントシアニンが蓄積したりすることで起こります。
またモンシロチョウは、私たちには見えない紫外線を見て雄雌を見分けているのだそうです。

もうひとつのメイン展示、遺伝子組換えトレニアもありましたが花は単色で光るよりも可視光がやはり綺麗ですね。あくまで技術の証明ということで、これから応用研究が進むでしょう。

雄雌で紫外線反射の違うモンシロチョウ
光と生命の関わり
GMトレニア、可視光
GMトレニア、蛍光

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